かなり更新を怠りました。ただ、この間何もしていなかったかというとそういう理由ではありません。紳士注文服製作作業の一級を取得したり日々勉強はしております。
同志でラインのグループを組んでおり、このグループでは時折製図や縫製に関して疑問をぶつけたり、相談したりしております。今回はそのグループ内で話題になったスラックスの股グリを記事に。
前身頃の股グリ
私の基本はカーブ深め!しっかり巾も取る!何故か?それは男性器があるから!
前身頃の股グリを細く浅くすると、型紙はスッキリと綺麗に見えます。スッキリした綺麗なラインのスラックスを作りたい!という思いはわかります。しかし人間の体とはそんなスッキリと綺麗に出来ていないのが現実で、股間には男性器が付いてもっこりとしています。この点はしっかり考慮して線を引かないといけません。
君のは”粗末”
次に”スッキリとした”スラックスの製図を引いて勉強会に持っていった時のお話をしようと思います。結果から言うと散々なもので『君のはずいぶんと粗末だな!』とか『何だ?キンタマ取ったのか?』と煽られ、からかわれ、加えて内股の縫目が前に来るという事は縫代やシック布が睾丸に当たるという事も指摘され『大変着心地の悪いスラックスになる』と一刀両断。『実際にやってみればわかるけど、これではスッキリ収まらない』と美観的にも、機能的にも否定される始末。次の年の講習会でも『キンタマは大きくなったかね?』と挨拶をいただきました。
スラックスの話題になるのは後身頃の股グリ線が多いですが、前身頃もしっかり考えないといけません。私の”モノ”ですが、お陰様で無事に成長して今はちゃんと巾をとっております。